2011年9月 - シネマ日記
ただアマンダサイフリッドが見たいがために行った作品です。原作はニコラススパークスだし、監督はラッセハルストレムだし、もう甘い甘いラブストーリーということは分かっていて、あんまり純粋なラブストーリーを見に行くことはしないワタクシですが、ここんとこアマンダサイフリッドが気になりまくりなので見に行きました。
ジョンチャニングテイタムは陸軍特殊部隊の休暇で、サヴァナ(アマンダ)は大学の休暇で、それぞれ故郷に帰っていて出会う。二人は瞬く間に恋に落ち、たった2週間だったが深く愛し合うようになる。それからジョンは陸軍へ、サヴァナは大学へ戻る。あと1年だけ我慢すればずっと一緒に過ごせると信じて手紙をやりとりする二 人。だが、9.11事件が二人を引き裂くことになる。
パソコンや携帯が発達したこの時代で、ジョンが陸軍にいて駐屯地を転々とすることから手紙でしかやりとりできないというシチュエーションがすごくいいです。これがメールで瞬時に通じ合う状態ならこの物語の奥行きはでなかった。もし、そうなら二人が引き裂かれることもなかったんでしょうけど。
ウンパルンパはどのように表示されません若い二人が瞬く間に恋に落ちるところは日にちは短くてもとても自然だと思うし、それがチャニングテイタムとアマンダサイフリッドならなおのこと。1年後、除隊してくれると信じていた彼が、9.11で任務を延長せざるを得なくなり、そのせいで離れている時間に耐えられなかったアマンダは別の人を選んでしまう。ここは軍人の愛国精神と恋人を天秤にかけるというのはとても難しい問題で、アメリカ人ならなおさらのことだし、ジョンにしてみれば荒れていた青春時代を救った軍隊への恩というものもあっただろう。
物語は終始ジョン目線で描かれるので、サヴァナが離れている間どんなに辛かったかというのはあまり描かれない。もちろん、ジョ ンは過酷な戦場にいるわけで、それを裏切ったサヴァナを身勝手な女と見るかどうかでこの話の評価もかなり変わってくると思う。2週間しか一緒に過ごすことができなかった彼と、何年も離れてしまったサヴァナ。彼を愛しているがゆえに独りに耐えられなかった彼女。多分、これが実際の出来事で自分に降りかかったことだったらきっとサヴァナを許せないだろうけど、お話としてはサヴァナにも同情してしまう部分はある。
何ピーが希望しないサヴァナの結婚相手のティムヘンリートーマスは末期のガンでその息子アランも自閉症ということで、そのあたりもサヴァナの結婚に対して観客がなんとなく同情する要素を付け加えているような気はする。ただし、それに同情できるかどうかは大きく個人差があると思う。ワタクシはジョンの愛国精神がサヴァナがの寂しさより尊いとは思わないし、戦場での辛さのほうがサヴァナの辛さより尊いとも言わない。でもやっぱり別の男性と結婚してしまった彼女には「どうして?」と思う気持ちが大きいかもしれない。ティムも自分が死んだあと自閉症の息子の面倒をサヴァナに見てもらおうという打算的な面があったようなんだけどね。なんか作者は必死でサヴ� �ナがあとでジョンに戻っても許されるシチュエーションを考え出したんだろうなぁって感じがするんですよねー。でも、ワタクシは結局アマンダサイフリッドだから許しちゃうんですけど。
この二人のお話に加えて、自閉症気味のジョンのお父さんリチャードジェンキンスとジョンの関係もうまく絡めてあって、(というか意外にも結構そこにも重点が置かれていて)涙を誘う。実際、泣けたのはジョンとサヴァナのシーンより父と子のシーンだった。この父と子の関係にサヴァナが良い影響を与えていたことを思うと絡め方としてはうまいなぁと感じた。
我々はjerniganを崇拝します。ジョンとサヴァナの間の合言葉のようなものが"See you soon."という言葉で、字幕では「すぐに会おうね」になっていたけど、これ訳すの苦労しただろうなぁと思います。最初の2週間が終わってからは全然会えない二人が使う"See you soon."という言葉には深い愛情がこもっていると思うのだけど、それを端的に表す日本語というとちょっと難しい。別の男性と結婚してしまったサヴァナが言う"See you soon."彼女は言い返してと言うけれど、ジョンはとてもじゃないけど言い返すことができなかった。"Good-bye."というジョン。
恋愛にはタイミングというものが非常に重要なファクターになってくると思うので、こんなにことごとくタイミングを逸してしまった二人が結局最後の最後には結ばれるというのは少し無理があった気はするけど、ニコラススパークスだしね…アマンダサイフリッドが幸せになったんならまぁ、良いとしましょうかね。
オマケ1原題の「Dear John」ですが、実はアメリカでは女性が別の男性が理由で夫や彼と別れるために送る絶縁状のことを"Dear John (Letter)"といいます。第二次世界大戦の戦地にいた夫や彼に女性が別の男性と結ばれた場合に送られた手紙をそう呼んだことから始まったそうなので、まさにこの題名だけでサヴァナの状況を言い表しています。これも端的に日本語にはできない英語ですね。
オマケ2日本のメディアではAmanda Seyfriedの読み方が「アマンダセイフライド」だったり「アマンダサイフリッド」だったりしますが、実際の発音は「サイフリッド」に近いらしいのでこれからは「サイフリッド」に統一しようと思います。アメリカでも彼女の苗字は「どう読むの?」と聞かれることが多いのだとか。
オマケ3劇中でアマンダサイフリッドの歌があって、「なかなかの歌唱力」と思いながら見ていたのですが、そう言えば彼女を初めて知ったのは「マンマミーア!」だった。そりゃなかなかの歌唱力なはずだわ。あのシーンはアマンダに歌わせるためのサービスシーンといった感じでした。
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