ロレックス,ティファニーWネーム,ミルガウス,バブルバック,GMTマスター,デイトジャスト,デイトナ,オイスターデイトの紹介,ROLEX
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ロレックスの耐磁時計、 ミルガウス Ref.116400 の黒文字盤です。ロレックスの耐磁時計ミルガウスシリーズは、Ref.6541(Ref.6543)、Ref.1019と続き、現行ミルガウスでは、三世代目となります。Ref.1019がディスコンとなり、このまま消えていくのかと思われましたが、2007年のバーゼルにて驚きの復活を果たし現在にいたります。
いまさらですが、私にとっては、ロレックスでは初めての、「現行品」の「新品」の購入です。 今の今までロレックスの購入といえば、アンティーク・ディスコン品ばかりの購入でした が、普段 使いのブレゲ・トランスアトランティックがそろそろオーバーホールでもあり、以前からシンプル な、普段使いが一本欲しくて、ミルガウス復活から狙っていましたが、 このたび 購入しました(IWCのインジュニアへ走るか随分悩みました、インジュニアはモデルチェンジして随分ゴツい感じになりましたね、何か装甲車を彷彿とさせま すが、アレもかっこいいですね)。
強力な磁界にさらされるようなことはなくとも、かなり電磁波にさらされ続け、周囲にも磁界がたっぷりの職業柄(という、言い訳)で、普段使いでの耐磁、常々欲しいなとは思っていましたが、ようやくの入手。
コレクションの中の耐磁時計としては、ラコのレクランギュラーのアンチマグネティック、 エニカのウルトラソニックに続き3本目となりますが、ミルガウス以外はアンティークな ので、どうしても、毎日使う、普段使いとしては躊躇してしまいます。
ロレックスでは、初めての「現行品」「新品」の購入なので、アクリル風防で無いのも、T夜光で無いのも初体験。
「風防薄いなー」「夜光が明るいなー」と実感中。 裏蓋にブランド名やモデル名が入っていたり、風防と文字盤の間にブランド名やシリアル番号があったり と、とにかく新 鮮な体験だな〜
ブレスやフラッシュフィットは重厚な作りで、「おお、やたらと高級っぽいな〜」。 ミルガウスという大きい時計なせいもありますが、重いですね。 でも、 付けているのを 忘れさせる不思議なフィット感。
というか、ブレスに関しては、痒いところに手が届く細かな芸当を持ち感動ものです、標準でエクステンション機能(イージーリンク)が付いているのはウレシ イですね。 てかてか光りすぎなのは、使っているうちに、小傷で気にならなくなる からまあいいかと(ブレゲ、トランスアトランティックも、恥ずかしいほどに、てかてか光るブレスでしたが、今は、程よい傷加減になっとります)
そういえば、6桁のリファレンスというのも初体験だし、プラスティックカードの保証書も初めて。 ロレックス6本目にして初体験尽くしです (w
このミルガウスのムーブメントは、Cal.3131。 自動巻のクロノメータです。
いまどきのロレックスのムーブメントの例にもれず、ハック機構つき(ハック無しになれると、ハックはうっとおしいですね)。
テンプを支えるブリッジは両腕タイプなので、これも初体験(まあ、見た目の違い以上に、人間の感覚で何か変化がわかるものでもありませんが、保守性が向上 しているらしいですね)
秒針は、初代ミルガウス Ref.6541 で採用されていた、稲妻針が復活。 今のミルガウスの外見的特長でもあります。 Ref.6541の稲妻針は、割と均等な幅で、先端の三角が赤色を採用し ていま したが、Ref.116400では、先端に行くほど細くなっていき、色も全体がオレンジ色の秒針となっており、同じ稲妻でも若干デザインが違います ね。
(稲妻復活だけでなく、ちょっとした時間計測に、回転ベゼルを多用する私としては、回転ベゼルの復 活もしてほしかったと思いつつも、それを想像すると、やっぱり、くどいデザイン.....スムースベゼルの方がストイックでイイですね)。
長短針は、ミルガウス専用というわけでもなさそうですね。 デイトジャストIIとかと同じかな?
文字盤は、秒針と同色の目立つオレンジのインデックスを配色しているのも特徴です。
ケースサイズの大きさに合わせて、リューズも大きいサイズになりました。
外見上はシンプルな三針モデルですが、ケースサイズは、かなり大きく感じます。でも、ミルガウスの場合は、この大きさは伊達にデカイ訳で無く、耐磁機能を 持つイン ナーケースとオイスターケースの2重構造によるものです。
ロレックスでは、耐磁ケースにかかわる特許を1954年には申請しており、その特徴は、インナーケースにありました。
インナーケースは、旧モデルである、Ref.1019では、裏蓋側にあるクロス状の板バネを使い、風防側にインナーケースを圧着させて固定しているいるのが特徴(圧着といいましたが、インナーケース自体はアウターケースとは直接触れず、非耐磁製のリング状のパーツがかましてあり、リングと板バネに挟まれて、インナーケースが、アウターケースの中で浮いているような感じで隙間を作ってあります。 旧ミルガウスRef.1019では、インナーケースの材質もさることながら、実はこのケース間の微妙な隙間も耐磁の機能を実現する上で重要だったそうです� �
現行ミルガウスRef.116400では、この辺が様変わりしてまして、板バネは採用されておらず、インナーケースは、文字盤側は小さなネジで蓋を締めるような構造になっていて、蓋はムーブメントにしっかりネジ止めされているようです。 裏蓋側は、ぱっと見で、オイスターケースのような、蓋の外周に溝が刻まれたいて、耐磁である証として"B"の文字が刻印されています(裏側のインナーケースの蓋は、オイスターケースの蓋を閉めるような感じで、蓋を閉めるのかな? うぉー、なんか分解して見て〜 オイオイ)
そんな感じで、新旧で構造上の変化は若干ありますが、ミルガウスの耐磁の肝は、やはりインナーケースといえるでしょう。
と思いきや、最近知ったのですが、ミルガウスには、Ref.6543なる モデルが極めて少数存在しているそうで、なんとインナーケースを採用していない、その代わり肉厚なアウターケースとしてる構造を有しています。 ミルガウスは、一般的に知られる中では、過去から今に至るまで、インナーケース採用が主流を占める中では、Ref.6543は異端児的存在ですね(私は、Ref.6543はデザイン的には、第一世代のRef.6541の系統に属させて、ミルガウスを現行含めて3世代と表現していますが、Ref.6543を別モノとして捉えると、現行、Ref.116400はミルガウスの4世代目としてもいいかもしれませんね)。
それと、Ref.116400で忘れてならないのは、公式サイトにあるとおり、パラクロム・ひげぜんまいの存在ですよね。 ひげぜんまいは、特殊な鋼材を使用しますので、自社で研究・開発をすすめて製造するメーカは� �しく、その珍しい中にロレックスも含まれます。 マニュファクチュールを標榜するロレックスらしいですね。
ちなみに、ミルガウスはロレックスの耐磁時計としては、数が少ないなりにシリーズとして量産されていたので、もっとも有名となりましたが、ロレックスではデイトナ登場以前のクロノグラフでも、耐磁機構が見ることができます。
あまりの数の少なさに、もはや、写真で見ることすら無いですが、'30年年代に製造された角形(スクエアー)のクロノグラフ Ref.3529 や、'50年代に製造されていたドルフィンハンドが特徴の2レジスターのクロノグラフ Ref.3843R 、同じくドルフィンハンドの3レジスターの Ref.6034 は、アンチマグネティックを謳っています。
また、中々お目にすることが無い、オイスタークォーツもアンチマグネティック仕様(ダイヤルには耐磁の記載が無いですけど....)だそうです。
(オイスタークォーツがラインナップとして登場したの で、独自のケース、ムーブメントを採用しコストも高く少量生産だった、ミルガウス Ref.1019 は、その役割を、オイスタークォーツへバトンタッチして生産終了に至ったという話もありますね、Ref.1019は欲しかった時計でしたので、当時、生産終了の報を聞いたときは、かなりガッカリで、その後あっという間に高値の花に....まさか復刻するとは思っていませんでしたので、ミルガウス復刻の報には、感動しました)
そういえば、公式サイトのミルガウスのコンテンツには、Ref.1019時代の小冊子(表紙)に載っていたCERNの一コマが載っていますが、こんな強磁界なところで ミルガウスは活躍していたのですね〜 あらためて、すごいな〜
ここでIT関連小ネタをひとつ。 「物理学の人」以外には馴染みの薄いCERNですが、実は、インターネット上で皆が日常使っている WWW って、世界で最初に利用が始まったのは、CERNだったりします(最初のWWWサーバーは伝説の迷機、NeXT cubeでした)。
小冊子といえば、Ref.1019時代の小冊子にも載っており、ミルガウスの紹介といえば「お約束」の様に傍らに載っていた、Weiss domain の図って、今のRef116400の小冊子には載っていないせいか、最近見ませんね(こんな図)。
しばらくブレゲに浮気しており、久しぶりのロレックスですが、精度も相変わらずのイイ仕事しているし、ミルガウス、私の腕に収まる時間が、もっとも長くなるであろう時計と思われます。 日常、安心して使える腕時計ですね。
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